マリオネットライン。
はじめて聞いたこの言葉。
例によって、アンテナが低いから知らなかっただけで、
世間では周知の言葉らしい。
化粧品店の販売員さんが口にしたこの言葉。
一瞬なんのことかと、わからなかった。
すっとぼけて話を聴いていたら、
マリオネットラインというのは、
口の端から顎にかけてのラインらしい。
なるほどね。マリオネットか。
そうなの、そういう名前が、この線についていたのね。
上手い言い方じゃないの。
いったい、いつの間に、この線は、市民権を手に入れたんだ。
知らなかったぞ、マリオネットライン。
そんな名前を付けてもらっちゃったら、
存在が明らかになってしまうではないか。
ほうれいせん、という言葉を知った時も、
おお、これをほうれい線と言うのね。
なるほど、しっかり、あるわ、私の顔に。
おばさんになった証拠線のことだよね。
そう納得したのだった。
今度は、マリオネットラインだって。
そうね、そう言われれば、うっすらあるわ。
いや、言葉によってその存在を明らかにされちゃったので、
気になって、
よくよく鏡を見れば、
けっこうしっかり、マリオネット。
おお、私は、マリオネットになったのか。
誰が操ってくれるのかなあ~~~。
このおしゃべり口を操るのは、大変だよ~~。
たまにしか役に立たず、持て余すよ~~~。
きっつい言葉も出てきちゃったりするよ~~。
並みの人には、操れないよ~~~。
なんて、くだらないこと言ってても、
誰も立候補しないので、
自分で操るわけだが‥‥‥。
マリオネットねえ。
かわいい言い方だけどさ。
考えようによっては、残酷だよね。
誰がつけちゃったんだろうね、こんなシワに名前なんか。
名前がなければ、誰も気にしないかもしれないのにな。
目じりの「カラスの足跡」っていうのは、昔から知ってたぞ。
なぜ、雀じゃなくてカラスなのか。
かわいい雀じゃなくて、より大きい足を持つカラス、
と言った時点で、悪意を感じたな。
じゃあ、おでこの横じわは、波線か?
切り取り線か?
洗濯板か?(死語?)
眉間の縦皺は、地図記号の「田」か?
いや、「荒地」のしるしにも似ているぞ。
あ、これは、ちょっとわかりづらいか。
教養が邪魔しちゃった。
おもしろいので、今、ちょと調べたら、
ゴルゴラインなんてのも、あった。
ゴルゴか。
あの、ゴルゴだよね。
私は、銃を構えていいのね。
女でも、ゴルゴになれるなんて。
かっこいいじゃん。
顔のしわにいちいち名前なんか付けて、
それをとるには、どうしたらいいかなんてさ。
暇だな~~~。
そんなに、顔のお世話をしている人がいるなんてな~~。
年取ったら、みんな同じような顔になってくるって。
生き方が顔のしわに現れそう。
怒ってばかりだと、「田」「荒地」が増えそうだ。
悩んでいると「洗濯板」。
笑って笑っての生き方を心がければ、気もちのよい笑い皺のおばあさんになれると思うぞ。
そうしよう。
とりあえず、むりやりでも笑顔だねっ!!
理想とする、「かわいいおばあちゃん」になるには、そう心掛けないと。
それにしても、
マリオネットライン。
化粧品メーカーの陰謀か?
美容外科の陰謀か?
今度は、どんな皺が、名前を付けてもらえるんだろう。
とりあえず、「マリオネットラインを薄くするクリーム」なるものは、
私の家には、おいでになりませんでした。
★★今日もおいでいただき、ありがとうございます★★
よろしかったら、応援の1クリックお願いします。
クリックしてくださると、私の笑顔皺がきれいにできあがります。
なあんてね。→60歳代ブログランキング