おはようございます。
昨日、tonさんのブログで、素敵なお話を読ませていただきました。
そして、こんな出来事を思い出しました。
2年くらい前の出来事です。
電話がかかってきました。
「〇〇社の△△です。クレヨン様のお宅でしょうか」
私は、その会社の名前も、電話をしてきた人の名前も知りません。
また、しつこい営業の電話だな(営業職の方、ごめんなさい)と思って、
そっけない応対をしました。
電話をすげなく切ろうとしました。
そうしたら、相手の方は、こう続けたのです。
「クレヨン様は覚えていらっしゃらないと思いますが、
3年ほど前に、クレヨン様のお宅に伺った者です。
あの時は、まだ、就職したばかりで、慣れない営業でした。
うまく話せなかったのですが、クレヨンさんは、そのとき話を聞いてくれて、
最後に、がんばってね、って言ってくださったんです。
ものすごく、その、頑張ってねの言葉がうれしくて、
ぼく、手帳にメモしてあるんです。
お陰様で、係長になれました。ありがとうございました。」
私は、少しも覚えていなかったのに、
この人は、たったの一言を覚えていてくれたんだ、と思い、
でも、ちらっと、新しい営業トークか、とも思ってしまいました。
「そう、よかったですね。がんばったね。わざわざ伝えてくれて、
こちらこそ、ありがとう。」
と伝えました。
でも、そのあと、仕事の話はなかったのです。
結局、なんの営業かはわからなかったけど(この人、それでいいのか?)、
うれしい電話でした。
見知らぬ人からの、うれしい電話でした。
こんな電話をくれる人がいるなんておどろきました。
ほんとに、これからも、がんばってね。と顔も名前もわからぬ若者に、
心の中でふたたびエールを送りました。
その後、彼からは、電話はかかってきません。
営業の電話、来ないです。
ですから、
彼は、本当に、私にありがとうと言いたかっただけなんだなあって、思います。
今、どうしているかなあ。
名前も顔も思い出せませんけれど、どこかでがんばっているんだろうなあ。
作り話みたいですけれど、私の大切なあたたかい思い出の一つです。
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