書店ガール 6 遅れて来た客
碧野 圭 著
PHP文芸文庫
2017年7月21日 発行
シリーズ6冊目。
書店員さんが主人公の、お仕事小説。
出版界の事、書店の内情など、本が好きなのでとても興味深く読み続けているシリーズです。
またもや一気読みでした。
今回は、主人公が立ち上げた駅中書店の閉店を告げられてしまいます。
もう一つは、小説のアニメ化、アニメのノベライズなどの様子も興味深く読みました。
バイトさんたちと協力して店を盛り立てていく店長が素敵ですし、
バイトだからと逃げないで自分で責任をもって働く若者も素敵だった。
自分の努力が会社に伝わらず、
必ずしも仕事で頑張ったことが会社に評価されるとは限らない、
自分の思いと会社の方針と合わないこともある。
そんなわかりきっていることでも、こうして主人公に感情移入して読むと、
会社の理不尽さが浮き出て来てしまって。
働くって、一言でいうけど、とても難しいことなんだよなあって、改めて思いました。
最後に救われるのは、友人の存在なんだなあって思いました。
80~81ページ、特に心に沁みました。
「答えはあなた自身の中にある」
そう、決めるのは自分。
・会社の論理がいつも正しいとは限らないし、そこに自分を適合させられる人だけが佳き会社員っていうわけでもない
・だから自分を大切に
・自分を責める必要はないのだから
こういう言葉、働いているときに出会いたかったなあ~~~。
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