しあわせのパン
三島有紀子 著
ポプラ文庫
※著者は、映画「しあわせのパン」の監督です。
ずいぶん前に買って、本棚の積読の中にあった本です。
北海道を舞台に、パンカフェを営むりえさんとボクのお話です。
ボク(水縞尚)がパンを焼き、りえさんがコーヒーを淹れ、料理をする。
そのカフェ・マーニに訪れる人々の物語でした。
片恋に破れてもまだあきらめきれない女性客。
母親が出て行ってしまって、そのために父を避けてしまう少女。
妻が重い病の老夫婦。
そういう人たちが、カフェ・マーニにやってきます。
この物語は、
かっこわるい自分を知っている人が、大人だ。
人間は最後の最後まで、変化し続ける。
大切に思っていることを大切にして生きていきたい。
ということを教えてくれました。
主人公のりえさんが、大切に大切にしている絵本「月とマーニ」
の中の言葉が、大事な言葉です。
「大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
ということなんだよ」
この文庫本のおしまいに、この絵本が付いています。
そのミニ絵本の絵も素敵でした。
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