わたしをみつけて
ポプラ文庫
2015年6月5日発行
「きみはいい子」と同じ町が舞台だそうです。
施設で育った准看護師の弥生さん。
自分の居場所が失われるのが怖くて、何かを思ったり感じたりしても、
異議は唱えない。
でも、新しい師長さんの言動から、やっと自分を出せるようになった。
最後の手術の場面、素敵だったな、弥生さん。
師長さん、かっこいいです。凛々しいです。こんな上司が後輩を育てるんだよね。
後輩が、見て、学べる上司。いいなあ。
母親から、自分を見てもらえない娘さんとか、
虐待とか、扱っているテーマは、重いのですが、
読後感は前向きな気持ちになれました。
心に残った言葉。
★
大丈夫よ。正しい答えを探す必要はありません。答えはどこかに転がっていたりはしません。答えはいつも、あなたがたの中にあります。
★
いいことをすれば、いい子。わるいことをすれば、わるい子。
だから。
わたしはいい子でもわるい子でもない。
わたしはわたし。
この作者の次の本も読みたくなりました。
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