おはようございます。
今朝は特別寒いです。
でも雨戸は開けられました。
よかったです。
三日続けて朝寝坊さんとご近所さんに思われたら大変です。
なんて、誰もそんな悪口は言いません。
けっこういい感じのご近所さんたちですから。
さて、昨夜読み終わった本です。
桜風堂ものがたり
村山 早紀 著
PHP研究所
2016年10月 発行
今までに、村山早紀さんの著書は、「コンビニたそがれ堂」シリーズを読んでいました。
今回は、大人向けの小説。
2017年、本屋大賞ノミネート作品、という帯が目を引き、読んでみました。
なるほど、書店員さんが好きになる物語だなと、納得。
長年勤めた書店をやめることにした青年書店員さんが、
すてきな街の文化を担っている小さな書店を任せられることになる。
主人公の青年の生い立ちとか、書店員さんたちの仕事ぶりとか、
書店の苦労や工夫など、本好きの読者をひきつける物語でした。
私は、本が好きなので、ぐんぐん引き込まれて一気に読んでしまいました。
書店員さんて、大変。でも、おもしろそう。
自分の棚を作るって、幸せな仕事だなあ。
今度好きな本屋さんに行ったら、ぼんやり見て回らないで、
そのお店の個性を感じられるよう、
感度ピピピッて鋭くしてから、書店内散歩をしようかな。
そうしたら、どうして自分がその本屋さんが好きなのかわかるかもしれない。
物語の中に出てくる「四月の魚」も、読んでみたくなるような魅力的な本で、
「本の力」をよく表現していると思いました。
猫の視点からの部分は、物語全体の中で、違和感を感じてしまいました。
閉じていた心を溶かすのは、周囲の人々のさりげない心遣い。
ひとりじゃないって感じられたら、人のために前に進める。
そんなことをぼんやり思いながら読了しました。
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