読めない遺言書
深山 亮 著
2015年10月発行
を読みました。
病院の待合室用に持ち歩いていた文庫本です。
母の付き添いで行った病院で、今日読み終わりました。
若々しい文章でした。
第32回小説推理新人賞受賞作品だそうです。
中学校教師の竹原に残された音信不通だった父の遺言書。
そこから物語が始まります。
竹原の一人称の語り口が軽妙なので、深刻にならずにすみ、
待合室読書に、合っていました。
推理小説だから、ストーリーも書けません。
この一文だけ、書いておこうと思います。
ストーリーに関係ないから、大丈夫。
プレゼントをいただいたときに、これっていくらぐらいかなあって、値段を考えてしまったあとで、
「プレゼントそのものを、くださった人の心そのものを、喜べる人間に生まれたかった」
そうだよね、お返しの事考えたり相手の負担を考えたりしちゃう前に、こういうふうに相手の心を喜べる人がすてきだな、って思いました。
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