「失恋バスは謎だらけ」
森沢 明夫 著
2017年9月発行
この作者の著書は、
虹の岬の喫茶店
癒し屋キリコの約束
ミーコの宝箱
たまちゃんのおつかい便
などを今まで読みましたが、どの本も印象に残っています。
今回も期待大で読み始め、期待通りの読後感でした。
読んでよかったあ。
いつもあったかいお話で、
そのなかに、きらりと光る言葉や、
心に残る一文や、
考えさせられるところがあるのですが、
この本も、素敵なところがたくさんありました。
そのなかでも、特に
人間が本当に心の奥底からもとめているのって、物質を手に入れることじゃないんだよ。
求めているのは、満ち足りたときに味わう感情なの。
他人に何かを求めなくてもいいし、何かがないと不幸せだって考えなくてもいいの。
自分の内側にある幸せを味わえなければ、どんな大富豪だって不幸なわけ
いちばん欲しいものは、すでにモモちゃんのなかに全部あるんだよ。
という言葉の部分が、心に残りました。
軽妙なストーリー展開の中に、深い言葉がちりばめられている、素敵な物語でした。
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