褒められるのはうれしい。
でも、大人になるとあんまり褒められない。
職を失ったので、もう、職場で褒められることもない。
平凡な日常生活の中で、大人が褒められることは、あまりない。
(私だけかもしれないけど)
この前、歯医者さんに行った。
3か月に一回の、定期健診である。
歯が痛いわけでもないのに、歯医者さんに行くようになったのは、
ここ数年のこと。
今回も、まず、歯科衛生士さんが、歯の手入れの点検と掃除をしてくださった。
その彼女が、めちゃくちゃ、褒め方が上手だった。
こんなに磨き方を褒められるなんて。
糸ようじの使い方も褒められるなんて。
掃除が行き届いているので、健康な歯茎だと褒められ、
口内環境の良さを褒められ。
とってもいい気分になった。
こんなに褒めてくれるなら、毎月来たいなと思った。
だから、
「月1回、こうして点検してもらいに来ていいですか」
とお聞きした。
「今まで通り、3か月に一回で大丈夫です。
そんなに毎月来てもらっても、
私がやること、ありません」
という、残念なお返事だった。
でも、彼女のおかげで、ますます歯磨きにやる気を出した私であった。
そうして、以前褒められてうれしかったことって何だろうと思い返した。
友人が、ささやかなことを褒めてくれたりするけれど、
他に、何かあったかなあと。
そうだ、去年、とっても褒められたことがあった。
「胃カメラ、上手に呑み込めたね。
タイミングばっちり。
思いっきりもいいね」
去年は、2回、胃カメラをした。
一回目のときに、そう褒められてうれしかった。
2回目は、そのときの褒め言葉で、
自信満々で、胃カメラを受けられた。
人を褒めるのは、大事なことである。
「これ、おいしいね」
「これ、よく作れているよ」
「よく気が付いてくれたね」
「○○しておいてくれたなんて、気が利くっ!」
等と、日常生活の中でも、口に出して褒め合うって大切なんじゃないかな。
声に出さなきゃ、伝わらないものね。
互いに褒めて、それで、互いにいい気分になり、
互いに向上するなら、
どんどん、褒め言葉、口にしたほうがいいな。
褒めるときは、偉そうじゃいけません。
心からそう思う時しか、褒めちゃいけません。
褒めて「あげる」と思ってはいけません。
お返しに、私を褒めてね、という下心もなしね。
★★今日もおいでいただき、ありがとうございます★★
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