本が好きです。
小学生のころ、病気がちでしたので、布団読書がスタートでした。
病院に検査で月1で通う帰りに、本を買ってもらえるのがうれしかったです。
父が本好きだったので、生活が苦しかったのに文学全集もそろえてくれました。
そして、「本は、最後まで読みなさい」、「じっくり読みなさい」と教えられました。
時間があったし、素直だったので、読み始めた本は最後まで読みました。
大学で、教授が、本は買って読め、とおっしゃったので、
よく本を買いました。
学生時代しか本はゆっくり読めないぞと言われ、卒業まで乱読です。
仕事に就いてからも電車読書中心ですが、いつも本読み人でした。
そして、目が疲れるようになったのに、いまだに本が好きです。
一日読んでいられたら、幸せです。
相変わらず、一度読み始めた本は最後まで読まないといけないという強迫観念にかられ、つまんないなあ、お好みじゃないなあ、と思っても、最後まで読みました。
父の教えだけでなく、途中でやめたら、なんだか作者に悪い気がして。
最後まで読まないで、判断するのはいかがなものかと。
気を引かれない本も、最後は飛ばし読み斜め読みになったとしても最後のページまで目を通す読書方法でした。
そんな私でしたが、最近は、本を最後まで読まなくても気にならなくなりました。
根気がなくなったのではなく、
気が合わない本とつき合っている時間がもったいないじゃん、
先が短いんだからさ、
と思えるようになったのです。
無理してつき合っているより、次の本を楽しんだ方がいいんじゃないのって。
そのことを友人に話したら、
「進歩したじゃないですか」って褒めてくれたのです。
びっくりしました。
根気がなくなったのね、年のせいね、とでも言われるかと思ったのに。
私、成長したんですって、彼女に言わせると。
よくないなと思ったときに、前向きな気もちで習慣を変えたのだから、成長。
変われること自体が成長なんだそうです。
最後まで読まなくちゃという自縛から解き放たれたからいいんだそうです。
私には、なんだかよくわからない理論でしたけど、
読み方を認めてくれたのは、よかったかな。
だから、これからも、どうどうと、後ろめたさなく、
なんだかな~~と思った時点で、
途中でも本を放り出すことにします。
よりよい出会いを求めて、そうします。
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ありがとうございました。