退職したての友人とのおしゃべりランチをしました。
年も近いし、生活環境も似ているし、前職も同じだった友人。
楽しい話題がいっぱいありました。
退職して、無事責任を果たした気持ちも共感できました。
2人とも、完全燃焼で退職できた幸せな職業人生でした。
この友人との、共通の話題の一つが、互いの母親のこと。
一緒に住んでいて、
少しずつ老いていく母親を見ているのが、
少々つらいということ。
老いてゆくのは当たり前のことなのですが、そばで見ているとつらいものがあると。
歩くのが遅くなってきてさあ。
今までと同じだけの距離も、歩けなくなっちゃって。
重い荷物持って、母親に合わせて歩くのって、疲れが大きいよね。
でも、自分で歩いているから、偉いよね。
ちょっとしたことが、できなくなってきて。
買い物行って、買う物わからなくなっちゃったりするし。
そうそう、それで、落ち込んでいる背中をね、見たくないよね。
腰が痛いとか、脚が痛いとか。
薬もたくさん飲んでるし。
同じこと何回も言うしさあ。
何回言っても、クーラーかけないしさ。
片付けも苦手になってきたよね。
もう、バス旅行は無理そう。
でも、毎日ちゃんとお化粧するところは、偉い。
クイズ番組にもチャレンジしているし。
ノートに漢字とか自分の名前を書いて練習しているし。
家計簿毎晩つけてるし。
草むしりも水やりもちゃんとするし。
いつまでも自分で歩きたいって、毎日少しでも歩いているしさ。
ねえ、きっと私たちが今の母親と同じ年になったら、
もっともっとずっと、情けない状態だろうね。
うん、さすが、昭和ヒトケタ。
戦争を知っているだけある。
人に迷惑かけない、
子供の世話になんかなりたくない、
子供のお荷物になりたくない、
っていうの、ものすごく感じるもんね。
根性あるよね。
でも、甘えてくれていいのにね。
へたくそだよね、甘えるの。
でもさ、私たちも、職場で意地はって働いてきたからさ、
甘えるの下手だよ。
しょうがないじゃん、男に負けられなかったもん。
母親たちのことは、こちらが何か言ってもしかたないしね。
したいように、させておきましょ。
こんな話をしたのでした。
25年後の私たちの姿が、目の前にあるけれど、
実際の私たちは、きっと心身ともに、母親たちより脆弱だろうと思います。
母親たちが、身をもって生き方を見せてくれています。
とてもとてもありがたいことだと思います。
親は、いくつになっても、親です。
いくつになっても、子育てしてくれています。
脆くなっていく親を、いたわっていきたいなと思います。
でも、我がままで短気で優しさに欠ける私は、ちゃんとできないかもしれません。
できる範囲で、いっしょにすごしていきたいと思います。
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