私の住んでいるところは、まだ、夏休みです。
あと二日。
小学生の頃は、夏休みの宿題に苦しんでいました。
そんなことを、今朝は思っていたら、ある宿題のことを思い出しました。
思い出したのは、夏休みの宿題のことではありません。
普段の授業のときに出た宿題。
社会科の宿題でした。
内閣の学習をしたときです。
先生が、おっしゃいました。
「今の大臣を調べてくること」
え~~~~??
大臣てなに?大尽?
とぼけた子供だった私は、
お金持ちと政治家の区別もおぼつかなかったのでした。
そんなので、宿題ができるわけがない。
でも、見栄っ張りなので、宿題忘れは、
ぜったいに、嫌っ!!!!
家に帰って親に聴きました。
数人しかわかりません。
まったく頼りないんだからあ。
とがっかりしました。
ちょっと腹も立ちました。
大人のくせに、知らないのかい!!
純真な小学生の私は、
「大人はなんでも知っている」
という神話を信じていたのです。
今思えば当たり前です。
私、今の大臣たち、知らないし。
内閣改造時なら新聞にも出ていましょうが、
その宿題が出た時は、内閣改造時ではなかったようです。
よく覚えていないけど、
「今時、そんなの、急に言われたって全員わかるわけないだろうっ!!」
って、温厚な父が、宿題を出した先生に対して怒りを表していたくらいですから。
担任の先生だって全員の名前知っていたのかはなはだ疑問です。
ちょこっと、いい加減なところのある先生でしたから。
(あ、でも、私、この先生がつい最近お亡くなりになるまで、
年賀状ずうっと出していたんですよ。律儀でしょ。)
あ、それで、その宿題のことですね。
今みたいに、パソコンがあれば一発で答えは出ます。
でも、昭和42年位ですかね、この宿題。
調べようがなかったのです。
新聞をとってあるわけでもないし。
図書館に新聞の縮刷版があるなんて、小学生の私は知らなかったし。そもそも、図書館まで行く時間もないし。
困りに困った私は、どうしたと思います?
私、地元の国会議員さんの自宅に電話したのです。
とっぴな行動に出るでしょ、私。
電話帳で調べて、電話しました。
〇〇議員さんのお宅でしょうか?
大臣の名前を全員教えてください。
電話に出た方は、どなただったかわかりません。
本人なのか、家の人なのか、秘書さんなのか。
とにかく、
「ちょっと待ってね」
って言って、
ずいぶん待たされて、
そして、教えてくださいました。
メモをするのがとっても大変でした。
もう、大感激ですよ。
なんて親切なんでしょう。
政治家って偉いなあと、小学生の私は感動しました。
感謝しました。
後日、成人して選挙権がもらえてから、
もちろん、私は、その方に1票入れました。
10年近くたってからの、お礼の1票です。
地元でも強い議員さんでしたから、
私の1票なんて、あんまり関係ないですけどね。
今時の議員さんに小学生が電話したら、
やっぱりちゃんと教えてくださるんでしょうか。
なんだか、昔の議員さんの方が、地元の人から、
ほんとに信頼されてたような気がします。
まあ、小学生の感覚だから、あてにはならないけど。
今朝の思い出話は、国会議員さんに直接宿題を教えて貰っちゃったよ~~
というお話でした。
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