「GEN 『 源氏物語』秘録」
井沢元彦 著
角川文庫
古い本です。
亡くなった父の小引き出しの中にあった本です。
最期のころ、これを読んでいたのかなあ。
なんて思いながら、読みました。
シミが浮いている文庫本。
私の読書好きは父譲りです。
母は、本を読みません。
父は、よく読んでいたし、よく買ってくれたし。
小学生のころは、名作シリーズもそろえてくれましたっけ。
小さいころ、大病して、入院に通院、学校にいけない日々。
それでも、
通院のたびに買ってもらう本がうれしくて、病院通いも嫌じゃなかったな~~~。
さて、この本。
源氏物語の謎、おもしろかったです。
学術的にはよくわかりませんが、井沢さんの解釈、おもしろかったです。
そういう読み方もあるんだ、源氏って。
って思いました。
何にも考えず、物語にひたってしまうわたくしですから、
源氏物語のこういう解釈もあるってことが、とっても意外でした。
探偵役は、なんと、学生「角川源義」さんなんですよ。
え、ゲンギって読んでた、ゲンヨシなの??
って読み始めたら、源義さんの指導教官が、折口信夫さんだし。
おお~~、折口信夫。
釈超空。
高校の時に、この人のことを調べて、レポート書いたなあ、懐かしい~~~~。
そんな感じで読み始めて。
途中、おや、これは、歴史の講義か、文学の講義か?とちょこっと頭を真剣に使いましたが、
ストーリーは飽きさせないものでした。
一読、お勧めします。
私は、この方の、「猿丸幻視行」「忠臣蔵 元禄15年の反逆」のほうが好きなので、ぜひそちらもね。
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