茶の間でおしゃべり

日々あれこれ思うことを書いています。気ままなおしゃべりを聞いてください。体調不良のときもあるけれど、それなりに自分のペースで生活したいと思っています。

アラ90’s母の青春の地を散歩しました。

よい天気に誘われて、公園に花を見に出かけました。

母と二人、電車に乗ってのお出かけです。

駅の近くの公園で花を楽しんだ後、

駅に戻りました。

 

その駅で、母は働いていたことがあったそうです。

学校を出て、最初の職場。

まだ、10代の半ば。

10代の母は、その職場で一番年下で、

可愛がってもらったそうです。

ま、多少、いじわるもされたそうです。

 

公園から駅に戻ったのに、

母は足の調子がいいからもっと歩きたいと言い出しました。

それで、駅の近くの路地をぶらぶらと歩きました。

 

ここが、就職が決まったときに、おじいちゃん(母の父親)がスーツを作ってくれたお店。まだ、あったんだ。

ここは、旅館だった。ビジネスホテルになってるね。

あのお店もまだある。

あそこに同級生が住んでいたけど、公園になっちゃってる。

この木は、もっともっと大きかった。途中で折れちゃってるね。

この広い道は、昔は、狭くてくねくねした道だったのに、立派になっちゃって。

この辺りは、駅の土地だったから、お店に集金に行かされたよ。

こっちの化粧品屋さんは、昔は化粧品以外にも雑貨を売っていて、よく上の人にお使いに行かされたよ。

掃除のときに、上司に「さいはい、持ってこい」と言われ、さいはいってなんだかわからず、先輩に聴いても分からず、もう一度、聞きに行ったら、「はたきもわからんのか」ってはたきで頭叩かれたとか。

‥‥‥パワハラじゃん。「はたき」を「さいはい」って言うこと自体、時代錯誤じゃね?って私なら言いそうです。

この上司には、「だいもんぶくろを買って来い」ってお使いに出されたこともあるそうです。だいもんぶくろってなんだかわからない当時の母は、そのままお使いに行き、お店のおばちゃんに、「だいもんぶくろをください」って言ったら、「祝儀と不祝儀とどっち?」と言われて、ああその袋のことかってわかったとか。自分はものを知らない子供なんだなあと、反省したそうです。

‥‥‥でも、当時、そんな言い方したんでしょうか?代紋袋なんていう言い方。「さいはい」といい「代紋袋」といい、その上司、変な人だったんじゃない?反抗的になったろうなあ、私なら。

 

そんな話を聞きながらの散歩でした。

 

10代の母が、不安な気持ちで勤めはじめ、

せっかく雇ってもらえたのだからと、

やめるにやめられずの日々。

 

戦争中の食糧難で、

母の実家にお米を貰いに来た時には、

いつも無料で分けて差し上げたのに、

職場では意地の悪い上司もいたって。

悔しいから、お米を分けてあげるのをやめてとおばあちゃん(母の母)に言ったら、

職場の上司なんだから、お世話になっているのに変わりはないから、

そんなことできないって、言われたとか。

‥‥‥私なら、そんな上司にコメはやらん。

 

 

途中の路地裏の小さな雑貨屋さんで、

ささやかなお買い物もしました。

Tシャツと、ミニスカーフで、980円。

激安です。

そのお店では、

疲れたらその椅子で休んでもらっていいですよ、

って親切にしていただきました。

いい街だなあって思いました。

 

今日は口げんかもなく、

若い頃の思い出に浸る母の言葉を

素直に聴けた日でした。

 

花もきれいでしたが、

そのあとの散歩が、

とてもいい時間でした。

 

本日も、長々とおしゃべりを聞いてくださり、ありがとうございました。

 

 

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ありがとうございました。