茶の間でおしゃべり

日々あれこれ思うことを書いています。気ままなおしゃべりを聞いてください。体調不良のときもあるけれど、それなりに自分のペースで生活したいと思っています。

「くれちゃん」と呼んでくれる人

前回、ここに書いてから随分とたちました。

 

ときどき、皆様のブログを読ませていただいていましたが、自分で文章を書く気にはならなかったのでした。

ただの気まぐれブログなので、書いても書かなくてもよいのだけれど、なんとなく、書けないのも嫌だったし、書くのも気乗りしなかったりで。

 

書きたいときに、ぶらっと来て、書くのが私にはあっているのかな。

 

 

2か月と少し前。

もう2年くらい会っていない知人Aから、突然電話が来た。

「Bさんが、亡くなったんだって」って。

 

Bさんが、亡くなった? 

 

頭が、ぼうっとしてしまった。

電話をしてくれた知人Aへの、私の言葉は今思えば失礼だったと思う。

何をどう話したか、よく覚えていないけど、きっと、そっけなかったと思う。

 

Bさんが、亡くなった。

一人暮らしのBさんの、親類の連絡先を、知人Aも私も知らなかった。

連絡の取りようがない。

知人Aも、Bさんが亡くなったということ以外に詳しいことがわからないって、混乱していた。

 

Bさんとは、大学1年の時に親しくなった。

一緒に通学し、おしゃべりし、いっしょにゼミの予習をし。

感覚が考え方がこんなに似ている人に出会うなんてって、思った友人。

なぜか、好みが似ていたので、気が付けば同じ文庫本を読んでいたり、気に入ったレコードを貸し借りして聴いて。

電車の中で、くだらない話やなりたい職業の話をしたり。

大学生活のなかで、いちばん安心していちばん気を遣わず話ができる人だった。

 

旅行にも何回も行った。

二人とも無口なので、静かな旅行が、心地よかった。

黙って、ぼうっと、車窓を楽しむ旅が多かった。

卒業前の2月に流氷を見に北海道に行ったのが、最後の旅行だった。

卒業し、お互い超忙しい仕事に就き、仕事に追われる日々で、いっしょに遊びましょ、なんてことにはならなかった。

でも、仕事で迷ったときは、いつも、こんなときBさんなら、こうするだろうな、って思って。

便りのないのが良い便り、とばかりに、年賀状以外に連絡を取り合うこともなかった。

しかし、仕事帰りの土曜日に我が街をふらふらしていると、やはり仕事帰りに途中下車して買い物に来ているBさんに、偶然出会うこともたびたびあり(不思議なほどばったりと会うのだった)、細く長い付き合いだった。

出会って、もうすぐ50年。

 

互いに退職してからは、時間もあるので、一緒にランチしたり、遠足に出かけたり、コンサートに出かけたり、編み物を一緒にしたりと、楽しい時間を一緒に過ごした。

退職後の付き合い復活のとき、びっくりしたのは、食事の後に取り出したお財布が、おんなじもので、二人とも、笑ってしまったっけな。

買ったお店は違っていたけど。

思い返せば、ここ一年連絡がなかった。

こちらからメールをしても、返事がなかった。

今までも、彼女の返事がないのは、よくあることなので、「ああまた、人見知り期間なんだな」って勝手に思っていた。

彼女は、以前も「鬱っぽかったんだよ~~、美容院にも3か月行けなかったよ~~、もう会えるからおしゃべりしよう」って、連絡してくれたりしたので、それを待っていた。

病気になっていたなんて、想像してもいなかった。

そうこうしているうちに、私も、コロナで精神状態がよくなくなってきて、Bさんに連絡していなかった。

 

去年に続き、今年も、私のことを「クレちゃん」と親しい呼び方で呼んでくれる友人が逝ってしまった。

 

こういう気持ちをなんと言ったらいいのかな。

悲しい、寂しい、淋しい。

なんか、違う。

語彙の少ない、表現力のない私には、自分の気持ちは言葉では表せないんだと、わかった。

 

しばらくの間、ぼんやりし、小さなミスを繰り返し、上の空になり、何もやる気がなくなり、他の友人とも連絡とる気にもなれず・・・・・

何をしたらいいかわからなくて、肩こりがひどくなって頭痛がするほど編み物をして気持ちを穏やかにしようと試みたけれど・・・

 

もう、2か月もたっているのにね。

 

 

 

友人には、全員、私より長生きしてほしい。