最近、あんまり電車に乗ってのお出かけがない。
心身ともに、低空飛行で、映画館にも出かけてない。
この日は、昼間の用事なので、電車に乗るのがそんなに抵抗なくて、出かけた。
空いてる時間帯で、座れそうだし。
そういえば、電車の中の変化を、働いているときから感じていたっけ。
ずうっと前よりは、確実に電車は静かになっている。
おしゃべりが減り、スマホビトが増えているから。
以前気になった、イヤホンから漏れるシャカシャカ音にも出会わなかった。
あれは、隣に座られると、ほんとうに蹴とばしたくなった。
しませんけどね。そんな度胸はありません。
この日、座ったのは、3人掛けのところ。
ドア側に私、隣に若い女性、その向こうがお隣のお知り合いらしき男性。
珍しく、この二人はおしゃべりであった。
会社の同僚っぽかった。
丁寧語で話していた。
個人的なお付き合いは、なさそうであった。
おばさんの感。
私は、文庫本を読んでいたけれど、
車内は静かだし、すぐそばなので、聞きたくなくても会話は耳に入る。
たいした内容のない、時間つぶしの会話であった。
それで、何が気になってしまったかというと、
この女性が、長い髪を、ずうっといじっているのである。
右手の人差し指で、くるくる巻いたり、つまんだり。
ひっぱったり、こすったり。
なあにをしてるんでしょう。
人と会話しているのに、ずうっとずうっと、髪をいじっているんです。
気持ち悪い。
失礼だ。
もしかして、媚売ってるのか?
私は、自分と話している間、相手がずっと髪をいじってたら、
もう話す気持ちは失せる。
人の話、聞いてる?
そんなにつまんない?私の話。
なんて、気になって、ぶすっと黙ってしまう。
でも、このお二人は、穏やかな会話を続けていた。
ふうん、偉いなあ。
文庫本読みながら、彼女の髪いじりが、妙に気になって、本に集中できなかったっていうお話でした。
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