宮下 奈都さんの、「誰かが足りない」
最近、宮下さんの本を続けて読んでいる。
この前読んだ、スコーレ№4より、私はこちらが好みにあっている。
6つの短編が入っている。
大雑把に言えば、
様々な事情を抱えている人たちが、
少しづつ明るい方を見て、
一歩踏み出す。
「ハライ」というおいしいレストランに行こうね、って約束する。
物語の背景も、登場人物も、違う。
認知症とか、いじめとか、家族を失ったとか、
外に出られないとか、恋人が去ってしまったとか。
「足りない」は、人それぞれ。
それぞれの物語はせつないものだけれど、
おいしいレストラン「ハライ」のテーブルに着いて、
いっしょに味わいたい人がいる。
その人が来るか来ないかは、わからないけど、
一緒に味わいましょうという約束ができて、
その誰かを待つのが幸せで。
誰かを待つというのは、その間、その人のことを
心の中に浮かべているんだよね。
勇気を出して一歩踏み出して、
ハライで誰かと料理を楽しむことができ、
そうしてまた一歩
前にすすんで行きたいと思う主人公たち。
そんな、切ないけれど素敵なお話でした。
上手く言えません。
つくづく、感想を書くのがへたくそだと思います。
ネタばれ、ストーリーばれにならないように書くって、難しい。
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