アラベ―の母が、私の部屋の外で、声を上げています。
「クレヨン。ありがとう。荷物が届いたよ」
出て行くと、宅配便の段ボールを抱えて、母が立っていました。
そうなんです。
本日、母の日。
私が母に送ったプレゼントが届いたのです。
宅配屋さん、今日は、いつも以上に大忙しなんだろうなあ。
段ボールを開けると、赤いカーネーションに小さいカード。
お店の人がつけてくれたものです。
プレゼントは、脚枕。
先日より、足のむくみが出て、
夜マッサージをしてあげたりもしてるんだけど、
朝起きると、
むくんでいて。
触ると、粘土みたいだし。
医者に行っても、なんだか、原因がよくわからないし。
足を高くして寝るといいよ、なんていう素人でもわかるアドバイスしかもらえなかったのだった。
だから、今年のプレゼントは、迷わず、脚枕。
届いた脚枕は、触り心地が良くて、私も欲しくなりました。
母。は、とっても喜んでくれました。
もともと、何を贈っても、
「もったいないねえ。何もしてくれなくていいのに」
という言葉しか返ってこなくて、
「母さん、ありがとうって素直に喜んでくれた方が、贈りがいがあるんだけどなあ」
なんて、プレゼントと一緒に、お説教ごとき言葉を贈ることになってしまっていたのでしたが、
今年は、なんだか、違ったのでした。
やけに素直に喜んでくれていました。
うれしいな、こういう反応。
やっと、プレゼントを素直にもらえる人になったか、母さん。成長したね。
今年も母の日にプレゼントを渡せてよかったよ、母さん。
毎日のように読ませていただいている「還暦からの再起動」さんのブログにもあったけど、母の日に対する思いは、人それぞれ。
私も、働いているときに、
母の日の次の月曜日に出勤して、
「これ、母の日にもらったの」
って、うれしそうに貰ったネックレスをしてきて見せびらかす人に、不快感を感じた心狭い時期もあったけど。
子のない私に、よくそんなこと言えるなあなんて、思ったりもしたけれど。
そういう感情がわいてきたのは、40代までだったか。
50歳を超えた頃から、平気の平左で聞けるようになっていたっけ。
今は、母の日に、わが家の老婆にプレゼントできることが、幸せだなって思えます。
♪お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
お帰りに、応援のクリックをしていただけると、更新の励みになります。