おはようございます。
今日は成人の日ですね。
各地で成人式なるものを開催しているところも多いことでしょう。
成人になられた方、お子様が成人式を迎えられた方、おめでとうございます。
成人式。
私は出られませんでした。
きれいな着物を着て、中学高校の時の友達と会う。
なんてこと、できなかったのです。
なつかしいねえ、なんて笑顔でおしゃべりなんて、できなかったのです。
一緒に行こうよって言ってくれる友人も何人かいましたが、無理だったのです。
自分の力で生きているわけでもないのに、成人、なんて祝われるのも、
なんだかおかしいんじゃないのか。という気持ちもありました。
当時の私は、少しひねくれていて、少しつっぱっていて、少しおかしかったのです。
でも、大きな理由は、心が元気じゃなかったからです。
親は、晴れ着をあつらえてくれました。
でも、私は、そういう式に出るだけの気もちが持てなかったのです。
大学には通っていましたが、
1・2週間行けないなんてこともありました。
他人、に疲れてしまうのでした。
高校の時も、学校に行けない時期がわずかにありましたが、
安定剤を飲んだり、母が同じ部屋で寝てくれたりして、
それほど大変なことにはならずにすみました。
大学に入ったころは、普段はころころと友達と楽しくやってこられたのですが、
突然、行きたくない、他人と会うのが面倒、行けない、じゃあ行かなくてもいいか、
っていうふうになってしまって。
雨戸を開けられない日が続いたり、
自主休講が、数日続いてしまったりして。
めんどくさいヤツ、だったんです。
まだ、引きこもりなんて言葉はなかったかも。
私、流行の先端を行っていたのかもしれない( ´艸`)
そんな不安定な気持ちで、昔の知り合いがたくさんいる場に出られなかったのです。
知り合いの、誰にも会いたくなかったのです。
(今でも、同窓会なるものは苦手で欠席ばかり)
成人式当日、一日、布団をかぶって寝ていたことを思い出します。
親は、さぞかし、がっかりしたことでしょうね。
でも、無理やり行けとは言わず、
父は、私の代わりに式場に行って、記念のアルバムを貰ってきました。
申し訳ないなあ、って思いながら、布団の中にいました。
成人式には行かないから、と宣言していたので、
その年のお正月に、晴れ着を着せてもらい、
両親の実家にあいさつに行くとき、祖父母に晴れ着を着た姿を見せることで、
両親の寂しさ、無念さをちょっとだけ、薄めたかなあ。
私は、それほど親不孝な人間とは思っていませんが、
この、「成人式に行けなかった事件」、は、親不孝だったなあと、
今思っても、申し訳なさでいっぱいです。
この子は、18歳まで生きていられるかどうか、
などと、幼い時にかかった病気の主治医に言われた言葉で、
私をおもいっきり心配しながら育てた両親。
子煩悩な父と内職して一生懸命生活を支えた母にとって、
私の大学進学と、成人式は、大きなイベントだったろうになあと。
(今にして思えば、その医者の力で完治したのか、
そもそもそれほど重病じゃないのに誤診だったのか、
私の運が強かったのか。 18どころかもう還暦過ぎたものね。)
毎年、成人の日になると、この出来事を思い出し、
申し訳なかったなあ、
「これから、その分、親孝行しよっ」と、思うのでした。
毎年反省?後悔?する割には、
あんまり親孝行できていないんですけどね。
とりあえず、今日は、いつもより、母のおしゃべりにたくさん付き合うことにします。
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