チーズはどこへ消えた
スペンサー・ジョーンズ 著
門田美鈴 訳
扶桑社 刊
2000年11月30日発行
2001年2月25日 第11刷
そうなんです、ずいぶんと前の本です。
これを買った当時、ものすごくはやっていたような記憶があります。
ビジネス書だけど、生活の仕方のヒントにもなるような内容。
100ページにも満たない薄い本。
本棚の隅っこに、ありました。
カバーも付けてあったのできれいです。
なんで、16年も前に買って読んだ本を再読しようと思ったのかなあ。
ふと、手に取ったんですよね。
読んでびっくり。
当時は職場に大きな不満もなく、仕事を楽しんでいたときだったので、
つまり、現状に満足して、チーズを持っていたので、
この本を読んでも、そんなに感銘を受けなかったんでしょう。
ほとんど、覚えていなかったもの。
だけど、昨日読んで、あら、不思議。読みなさいって誰かが勧めてくれたのかなあと、思うくらい、
いい言葉が響いてきました。
本て、不思議ですね、読む時期によって、まったく違う読み方ができるんですね。
ネズミのスニッフ
ネズミのスカリー
小人のヘム
小人のホー
登場人物の名前は、それぞれ、以下のような意味を持っているそうです。
スニッフ 匂いをかぐ、~をかぎつける
スカリー 急いでいく、素早く動く
ヘム 綴じ込める、取り込む
ホー 口ごもる、笑う
この4人?が登場してくる、短いお話です。
へムのように、いっそうまずいことになりやしないかと怯えて、変化を認めず、変化にさからう(これが、私に近いかな)。
ホーのように、もっといいことがあるに違いないと、うまく変化の波に乗ろうとする。
スニッフのように、いち早くチャンスをかぎつける。
スカリーのように、すぐさま行動を起こす。
4人の思考・行動が、わかりやすく描き分けられています。
今62歳の私に今回響いた言葉は
・新しいチーズを見つけることができそれを楽しむことができるとわかれば人は進路を変えることができる。
・自分が変わるには、自らの愚かさをあざ笑うことだ。そうすれば、見切りをつけ、前進することができるのだ。
・自分の心の中につくりあげている恐怖のほうが、現実よりずっとひどいのだ。
かな。
16年ぶりに読んだ本は、刺激を与えてくれました。
また次に読んだとしたら、違う言葉が、心にささるんでしょうね。
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