こたつで丸くなってばかりだと、足腰がますます弱まるので、母は、ときどきご近所散歩をする。
一緒に行くときもあるが、一人ででかけたがるので、様子をみて、だいじょうぶそうなら、一人でいってもらう。
母には、人通りのほとんどない田舎道の散歩コースを確認してから、
行ってらっしゃいをした。
私は、母のいない間に、こたつ周りの本気掃除と、母の部屋の掃除機かけをする。
基本的に、母は、自分の部屋の掃除は、適当に自分で行い、
私に手間をかけさせるのを遠慮?拒否?するので、
掃除機をしっかりかけるのは、留守狙い。
昨日、母が散歩にでかけたすきに、母の部屋に掃除機をかけた。
そうしたら、敷布団の下から、ズボンの端が見えた。
お~~懐かしい、これって、寝押しじゃないの。
寝押し、今の若いお方は、ご存じないでしょうね。
夜寝るときに、敷布団の下に、ズボンやプリーツスカートを敷いて寝ると、
朝起きたときに、筋がぴしっとなっている、寝押し。
思い出せば、中学生の頃は、寝押ししていたなあ。
私の通っていた中学の制服は、ひだスカートだったので、ひだを丁寧にたたんでそろえて、その上に、そろそろと敷布団を乗せて。
寝相が悪い人は、寝押し、たいへんだったでしょうね。
私はそこまで、寝相悪くなかったので、寝押しはけっこうきれいにしあがっていたと思う。
昔ながらの寝押し。古いがよい文化かなぁ。それをいまだにたまにしているようで、
なんだか、母が、かわいかった。
元気なただ今の声が聞こえると、ほっとする。
ほんとは、ついていったほうが、気が楽なんだけどなあ。
部屋の掃除機かけは、内緒です。
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