９０オーバーの母は、散歩をする。
毎日ではなくて、時々。
気分のよいときに、ふらふらと出かける。
腰が痛いとか、寒いとか、なんだか行きたくないとか言って、炬燵に丸まっている日もあれば、
さっさと薄化粧して、散歩行くって、突然言って出かけたりもする。
基本的に、私がついていくのを好まない。
コロナがはやり始めたころは、不安だったのか私といっしょにふらふらしたけれど、
今は、遠慮なのか、邪魔なのか、プライド関係か、なんだか知らないけれど、一人で出かける。
今日も出かけた。
今週は一日おきに出歩いているから、調子はまあまあなのでしょう。
散歩コースは、ほとんど人通りがない道を選んで決めてある。
人混みなしで、密にならないから、その点は安心。
今日は、そのいつもの安心安全散歩コースを外れて歩いてきた。
コースを外れると私に叱られるから、いつもは、コースを外れても私に黙っているようだ。（気配でわかる、誰某さんと立ち話したとかでバレる、見てきた庭木の話でバレる）
今日は、とても嬉しそうに帰ってきた。
「お土産だヨ」
「朝、広告で見たから、食べたかった」
「おいしそうでしょ」
そんなに嬉しそうに言うなら、
コース外れてお店に行ったって、OKだよ。
やたらお店に寄るでない、と、いつもうるさく言う私にお土産を買ってきてくれるなんてさあ。
ありがたいことです。
今日のお茶タイムは、おいしい、草餅がお茶請けです。
☆☆☆
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