おはようございます。
92歳の老母。
モノが捨てられない。
ほんとに、捨てられない。
何度かここに書いたけれど、当然、母の部屋はモノであふれている。
もうちょっと、頑張れば?テレビのお片付け番組に出られるレベルかも。
(実は、私も、そう。捨てられない。
私は収集癖もあるから、結局母と同じことをしていると思う。
私の部屋も、モノにあふれている。
今は、体力あるから片付いて見えるだけ、って自覚している)
今度、母の部屋にエアコンをつけることにした。
ここ数年、エアコンをつけようと提案するも、「大丈夫」、と取り合わなかった。
仕方ないので、とても暑い夜は、茶の間に布団を引っ越して寝てもらっていた。
でも、今年の夏は、そんなことはできないかもしれない。
お医者さんの言うことには、体力がそんなに持たないかも、とのこと。
食も細いし、オトボケ会話も多いし、気力もあんまりないし。
鬱なのか、ボケなのか、持病の影響なのか、わからない。
とにかく、体力が落ちているので、今年はエアコン、強制的に設置することにした。
弟と、義妹と、三人がかりであれこれ言って、やっとエアコンつけることを承諾した母。
誰に似たんだか、ほんと、がんこなんだよね。
さて、モノのあふれた部屋に、エアコンの工事がはいることとなった。
あ~~~ら、たいへん。
母の部屋は、8畳で、1畳程度の床の間があり、雪見障子の外側には、2畳強の廊下があって。
廊下に座り、好きな木を植えてある庭を眺められるようになっている。
和ダンスと洋服ダンスは、はめ込みで。
押入れが1間、廊下にも半間の物入れ。
素敵な和室なのだ。
畳の上には、桐ダンスとどっしり座卓とテレビと本棚が置いてある。
ここまでは、よい。
そして、そして、床置きの洋服箱。これ、ダメでしょ。
座卓の上にも下にも、様々な箱。手芸の材料や作品が入っている。
座卓の上は、箱が積みあがっていて、天板が見えません。
廊下も、よく言えば洋服置き場、私から見ればゴミ山。
なんで、こんなもの取っておくの、なんで、空き段ボール取っとくの?
これじゃあ、工事できないよね。
母は、やっと、ゴミ山を片付けることに納得してくれた。
今まで、何度も何度も、手伝うから片付けようと言ってきたのに、耳を貸さなかった母。
工事が入るということで、強制的に片付ける羽目になった母。
やっとだ。
やっと、少し快適な部屋にしてあげられる。
さて、どれだけ捨てさせてくれるのか。
いちいち、中身を見ながら捨てるかどうか決めること、ほぼ一日。
老老片付け作業なので、お茶休憩を数回しながら、夕方までがんばった。
風呂敷をほどき、紙袋を開け、箱の中身を確かめる。
それぞれのモノの思い出を聞きながら、
私は、母が、いらない、と決めたものだけゴミ袋に詰める。
写真を見ては、一緒に写っている人や旅の思い出。
服やバッグにまつわる話。
山ほどの家計簿、我が家の歴史だ。
作った手芸品にも話がついてくる。
買ったまま出てきた木目込人形セット、作りたくなったみたい。でも、今の母には難しいかな、いや、意欲あれば、手伝えばいいか。
こちらからは、捨てちゃえば、って、けっして言わないようにした。
自分で、いらないと思ったモノだけ、私に渡してね。
そういうスタンスで、捨てるものをゴミ袋に詰める。
ほんとは、全部捨てちゃえば、と言いたい。
母が捨てられなくて、
私から見たらごみに見えるものは、
なんといっても山のようにあるお洋服。
絶対、ここ数年着ていないし、これからも、おそらく着ない服。
中には、私が捨てた服もある。
あほじゃ~~~~。
自分の親をそう思うのは嫌だが、
この人、ばかじゃん、と思ってしまう私。
戦後のモノのない時代に育ったから、モノが捨てられない。
頭では、よくわかる。
でもでも、なんだかなあ。
捨てられないのにも、限度があるでしょ。
包み紙とか紙袋とかもちょこちょこあった。
これは、母が、あっち向いてるときに、丸めてごみ袋に入れた。
一日がんばって、捨てられたものは、ごみ袋6個分。
母にしては、がんばったんだと思う。
私から見れば、まだまだ、まだまだ、ごみの山だけれど。
捨てられない、使わないものの山を、どうしたか。
もうね、ちゃんとした和室なのに、もったいないと思ったけれど、
床の間を納戸にした。
積み上げた、箱類。
衣装ケースも2つ。
ここに、突っ張り棒を使って、仕切りカーテン付ける。
カーテン決めるまでは、私の手持ちの大きな布でカバーリングしておく。
見た目、すっきりした。
ものを捨てられず、あふれたものに囲まれて、床置きのものがたくさんあった母の部屋。
とりあえず、床の間は床の間じゃなくなったけれど、
これなら、今後、必要になれば、介護ベッド入れられる。
床置きのものに、躓く心配もないし。
あとは、着ない服を処分する気になってくれる日を待ちましょね。
本日、あと一つ残っている、大き目段ボールの中のものを片付けて、一段落する予定。
昨日、疲れて、手を付けられなかった段ボール箱。
私「この大きな段ボールに何が入ってるの?」
母「知らない。わからない」
知らないなら、いらないんだから、箱ごと捨てちゃいたいなと、思ったけれど、
言わなかった。
今日、歯医者から帰ってきたら、箱を開ける。
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