茶の間でおしゃべり

日々あれこれ思うことを書いています。気ままなおしゃべりを聞いてください。体調不良のときもあるけれど、それなりに自分のペースで生活したいと思っています。

思い切って食器を半分以下に減らしました。快適になりました。

食器のお片づけをしました。

 

我が家は、りすの家系なので、なんでもため込んでしまいます。

ため込んで、忘れてしまいます。

母のその性質をきっちり受け継いでいる私は、基本「捨てられない女」です。

 

しかし、捨てないにも限度があるということを、頭と経験でわかってはいます。

 

 

ところで、本日のご報告は、食器棚のお片づけ。

 

 

我が家は、母のため込んだ食器が、ぷち陶器市ができるほどあるということは、以前にも書いたことがあります。

 

数年前、押し入れの中に、頂き物の未使用食器が山ほどあったのを、母と二人で片づけました。

その時は、叔母に引き取ってもらいました。

叔母は、農家で、自分のところや息子のところで客寄せがあったり農作業の場で使ったりと、食器がたくさんあっても困らないと言い、大量にもらってくれました。

 

未使用食器が片付いたことで、母子ふたり、ほっと一息ついたものでした。

 

次は、使用してたけど現在使っていない食器のお片付けです。

そこで、勃発したのが、母子戦争です。

どれも思い出があるし、処分なんてもったいなから、ひとつも処分したくない母。

使わない食器は、もう不要なのだから、どうにか処分したい娘の私。

 

「もう、人寄せしなんだから、10客セットの山は、処分しようよ。」

 

しかし、母は、うんと言わなかったのでした。

 

それは、そうかも。

父が生きていたころの思い出がたくさんあるし。

苦労して、買い求めた食器だろうし。

がんばってたくさんの料理を提供していた自分の努力の証だろうし。

なにより、台所は、母の城だし。

 

こうして、結局、処分しないまま、数年が経ちました。

 

母が逝ってしまった後に、また棚から出てきた未使用食器は、叔母に。

母が処分に反対しないだろう程度の、どう見ても古くて、使わない食器をかなり処分しました。

 

そして、母が逝ってから1年と少し。

 

そろそろ、本気で片づけても、母は怒らないでしょう。

それに、実際、大量の食器で、私は、生活上困っているんだもの。

あと数年はここで生きるだろうから、片づけたい。

今は、食器棚じゃなくて、食器倉庫だし。

 

母さん、片付けるよ。

あとで、そっちで会った時に文句言わないでよね。

お線香をあげながら、片付け宣言をしたのでした。

 

さて、どう片付けましょ。

 

どれくらいの食器があるかというと。

 

半間幅の背の高い食器棚。

半減幅の私の背くらいの茶箪笥。

そして、シンクの下にある収納。

 

そこに、大量の食器。

10枚組の大皿、小皿、取り皿。シチュー皿に平皿。

5客組のお湯飲みのセットが5セット。

同じく、コーヒーセットが5セット。

ガラスコップに、菓子皿に。

書いていたらきりがない。

 

とりあえず、ほぼ全部出してみました。

前回の片づけで整えた茶箪笥は、今回は手を付けませんでした。

 

 

今回は、食器棚の片づけです。

全部出し、というのをしてみました。

全部出しをしてから、一休みです。

疲れるわ~~~~。

ずらっと並べたところに、義妹が帰ってきました。

 

「どうしたんです、お義姉さん。

 どこに入っていたんです、こんなに」

「食器棚に、上から下まで、ぎゅう詰めだったの」

「すごい、こんなに入っていたんですか。びっくり」

「ここから、半分以下にしたいの。もし、使いたいのがあれば、持って行って」

 

義妹は、煮物を入れるのにいいな、小皿もかわいいな、と数点引き取ってくれました。

 

「ここから、最低半分は、処分したいんだけど。もったいない病が発生してきちゃった」

「いや、処分でいいですよ、どうせ、使わないんでしょ」

「使わないけど、モッタイナイ。バチがあたりそうで、処分の決心が揺らいできたの」

「だって、使わないんでしょ。いいですよ、今までもっていたのが不思議なくらいの量でしょ。それに、未使用やブランドものでない食器だから、そうそう、買取は無理だし。処分でいいです、バチあたりません」

 

義妹の心強い言葉に後押ししてもらい、片付けの方向に進む私。

こだわりのない、義妹でよかったゎ。

義妹には、これらの食器に「思い出」や「母の思い」や「母に悪いなという私の思い」なんて、どうでもいいものはないから、さらっと言ってくれたのが、ありがたい。

そう、他人から見れば、使わない食器はただの邪魔モノだものね。

 

いよいよ、使っているものや使いたいもの(発掘されてうれしいものもありました)を、食器棚に戻す作業です。

 

 

日常遣いのもの。

棚のガラス戸の中に、あまり重ならないように並べる。

一つの器について、1個、1枚だけにする。

割れたら使うように、予備にもう1個1枚を取っておくことにしたが、それは、食器棚の下の、扉の中にしまう。

どんなに気に入っていても、同じものは2個2枚まで。

 

お客様用のお湯呑みやコーヒーカップのセットは、複数セットになっちゃいましたが、茶箪笥の中に。

(どうしても、1セットに絞れませんでした)

 

お重箱とかお正月用食器とかめったに出番がない季節のものは、シンクの上の取り出しにくい棚へ。

 

 

重い食器はもう使えないので、処分。

思い出だけのもの(姪っ子の小さいころの茶碗とか、お土産でいただいた好みじゃない器とか)も処分。

景品おまけの食器は気楽に処分対象。

どう見ても古いものは処分。

好みじゃないものは気楽に処分。

 

そんな風にして、あらかた片付きました。

 

今回、処分しようと決めたのは、こんな感じです。

結構あるでしょ。

一晩、上の画像のように並べて、眺めました。

そして、思い切りました。

 

我が市は、使える食器はリユースに回してくれるんです。

 

 

さて、

きれいに食器をならべた食器棚は、美しい。

 

抜群に、使いやすくなったので、とても快適です。

 

そうして、気が付きました。

先日、食器洗いが大嫌いな家事だって書きましたが、その原因がわかりました。

洗うのが嫌なんじゃなくて、しまうのが嫌だったんだなって。

ぎゅう詰め食器棚に、使った食器を戻すのが、ストレスだったんだなって。

このストレスが毎日積み重なっていたんだなって。

 

洗って、拭いて棚に返す。

 

片付けた後は置く場所が決まっているし、隙間があるから、棚に戻すのがらくちん。

基本的に、器は重ねないから棚に戻しやすい。

平皿も、3枚までしか重ねないことにしたから、戻しやすい。

 

あ~~~~~、とってもうれしい。

がんばって、思い切って、片づけてよかったです。

 

たくさんの食器を、使いやすくしまっておけるお家ならいざしらず、

小さな家の台所の、容量オーバーの私の食器棚は、こうした処分が本当に必要だったんですね。

 

そして、好きだけど、料理を盛るには使わない大きな器。

捨てないもんね、私。

好きなものは捨てません。

使います。

使いますよ、台所以外で。

例えば、こちら。

編みかけの毛糸を入れました。

ちょどよい大きさでしょ、この器。

 

茶の間と、自室と、日当たりのよい廊下の籐椅子のところで、気が向いたときに編み物をする私。

今まで、紙袋や布袋に入れておいておいたけれど、この陶器の編み物入れ、いいですよ、とっても。

どうして、今まで気が付かなかったのかしら。

毛糸が床をころがらないし、袋の中より、編むときころころころがるから、編みやすいです。

 

あとは、

切り戻しした花がでたときに、小さな花手水みたいに使います。

玄関の、鍵とマスクを入れておいたかごも古くなったので、陶器にチェンジ。

テレビの陰に置いていた、乾かしたバラの花びらを入れていた紙箱も、陶器にチェンジ。

(飾っていたバラが枯れたときは、捨てないで、花びらを集めてためています。

そこはかとなく香りがするんですよ)

散らかりがちの電話台のメモ用紙は、四角いガラスの器に入れました。

 

食器の処分、重くて体も腕も疲れました。

それ以上に、割れていないものを処分する、母がとっておきたがったものを処分するという、心の痛みのほうが、疲れの原因です。

 

でも、これからは、私の食器棚。

好きな食器だけ、並んでいる食器棚。

(両親が新婚時代に二人で初めて買い求めたコーヒーセットは、とってありますし、時々使います)

 

疲れと痛みと引き換えに、快適な食器棚に。

あと数年生きていく私には、必要な作業でした。

 

でも、まだ、実は、私の一人暮らしにしては、数は多すぎます。

次は、「70歳のお片付け祭り」、のときに、減らしましょう。

一気にやりすぎると後悔する質なので。

 

★★★★★★★

 

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