涼しくなってきたので、温かいお茶を飲む回数が増えてきました。
母がお茶好きだったので、お茶は母がいつも淹れてくれていました。
一人になって、自分の分だけのお茶。
茶葉はいいのを買っているのに、いまいち美味しさが足りないような。
同じお茶なのに、自分で淹れると味が落ちるのは、なぜかしら。
お湯の温度が悪いのかしら。茶葉の量がだめなのかしら。
何をやってもへたくそな私なので、仕方ないのかな。
そんなふうに漠然と思い、
まあ、まずくはないのだから、いいかあ。
と、適当にお茶を飲んでいたのでした。
先日、ふと、気が付きました。
もしかして、私が使っている急須、一人用としては大きめ。
そりゃそうだ、家族が多い時のをそのまま使っているんだもの。
それで、よくよく考えました。
やはり、一人分淹れるのなら、それなりの容量の急須がいいのでは。
茶葉の量とお湯の量と、中で茶葉が広がる動き。
これを考えたら、きっと、一人分サイズの急須がいいに違いない。
こんな当たり前のこと、なぜに2年間も気がつかなかったのでしょう。
義妹に話したら、呆れられました。
あら、その急須は一人分のお茶を淹れるには、大きいですねえって。
早速、地元の陶器屋さんに行きました。
「一人分にちょうどよいサイズの急須を探しています」
お店の方は、あれこれ私の好みを聞いてくださり、いくつか勧めてくださいました。
とってもたくさんの急須が並んでいたので、自分一人で選べなかったのです。
さすが、専門店、品ぞろえが違います。
いい感じのサイズ、好みの色の急須が選べてよかったです。
お話好きなご主人がいろいろ教えてくださいました。
萩焼の器の使い方とか、
いい急須の見方とか。
こっちのは、私は好きじゃないんだけど、お客さんにはよく選ばれるから置いておくんだよねえ、とか。
こちらの急須はあんまり上手にできていないんだよ。(なぜ、置いておく?)
こちらの作家さんは、うまいんだよ、こういう作り方できる人減ってしまった。とか。
楽しい買い物でした。
とくに、しっかり言われてきたことはというと。
・一回ごとにちゃんと洗ってね。たわしを使ってね。みんな、ゆすぐだけで洗わないんだよなあ。洗わなくちゃ、すこしずつ茶渋ついちゃうでしょ。スポンジだと小さい穴のところがきれいに洗えないでしょ、たわしね、たわし。
・注ぎ口の中も、ちゃんと洗うんですよ。
・一回使ったら、きちんと乾かしてね。淹れた後の茶葉を入れっぱなしなんかしちゃいけないよ。
・(注ぎ口の下の部分をさして)ここに汚れが付いたら、ちゃんと洗っていないってことですよ。
ははは、思いのほか、たくさん注意されてしまった・・・。
店主さんは、亡くなった母よりもお年を召している感じの、プロ中のプロって感じでした。
はい、おっしゃるととおり、私は、今まで、ゆすぐだけでした。
淹れたあとの茶葉も入れたままでした。
そんなにきっちり乾かしたりもしなかった。だって、すぐに使うじゃん。
こういう無精ではいけないらしい。
キヨブタで買った急須だもの、大事に手入れしながら使うことにしましょ。
「このお店に小さいたわし、おいておいてくれたらいいのに」
って言ったら、
「そこまでは、さすがに面倒みられないさあ」
と笑われました。
帰り道、小さいたわしも買いました。
家に帰ってきて、丁寧にお茶を淹れました。
おいしい。
気のせいではなくて、確実に、お茶がおいしくなったのでした。
急須によって、こんなに味が違うのね。
キヨブタで買ったかいがありました。
今度は、玄米茶用の急須を買い求めましょうと思いました。
急須は、すぐにたわしを使って洗って、中をしっかり拭いて、蓋をとったまま、台所の棚の陽の射すところに置きました。
三日坊主になりませんように。
★★★★★
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
お帰りに、応援のクリックをしていただけると、更新の励みになります。
※私のブログでは、いただいたブックマークコメントへの返信は、コメント欄に書き込んでいます。 お返事遅くなることも多いです、ごめんなさい。