8時過ぎ、掃き出し窓からぼんやり外を眺めていると、
近所の同い年のあーこちゃんが、ごみ袋を持って我が家の前を歩いてる。
遅いじゃん、8時までだぞう、ゴミ出しは。
こちらを見たような気がしたので、思わず手を振ったら、
あーこちゃんは、立ち止まって、手を振り、話したそうなしぐさ。
不精な私は、寒いから外に出ることはせず、掃き出し窓を大きく開けて、
「おはよう」と、声をかけた。
ありゃ、会話がご近所に丸聞こえかも。
中学のころから、あんまり、仲良しじゃなかった。
大人になっても、会う機会があんまりなくて、
私が退職してゴミ出しするようになってから、ごみ置き場でたまに会い、そこでおしゃべりするような関係。
こんなに近くに住んでいるのに、この前、しゃべったのいつだろう。
今年に入ってから、しゃべるの初めてかも。
あーこちゃんちは、最近、旦那がゴミ出しするし。
あーこちゃんが、
「あ、それ、編んだの?そのベスト」
と言ってくれたので、
「そう、編んだの。スヌードもそうだよ」
あーこちゃんは、自分のセーターを引っ張って見せて、
「これ、11着目」
「え、11着?」
「そう、今シーズン11着」
「え~~~~~。このシーズンだけで11着?」
「そうだよ、暇だもん。編んだのはあげちゃったり、ほどいてまた編んだりしてさ」
私は、驚きを隠せませんでした。
ワンシーズンに、10着以上セーターを編む一般人がいるなんて。
お仕事でもないのに、そんなにたくさん編む、気力体力。
私には、ありません。
同い年なのに、完全に、私のほうが、おばあちゃんだ。
セーターを編む根気がなくて、靴下に逃げた私だもん、あーこちゃんの足元にも及ばない。
そうだ、
「あ、この靴下も編んだよ」
と、お行儀悪く足を振り上げる私。
いい年して、負けず嫌いがちょっと出てしまった。
完全に負けてるのに。
というか、編み物って競争でするもんじゃないし。
ああ、でも、あーこちゃんがセーターをいっぱい編めて、
私は、今年まだセーターは一着も完成していない。
(ポンチョ2枚にベスト1枚は編めたけど)←ここも、負けず嫌い??
挫折中。
そろそろ、続きを編もうかしら、途中まで編んで隠してあるセーター。
隠してあるところが、われながら、せこいというか、かわいいというか。
きっと、編みあがらないうちに、ほんとの春になっちゃうな。
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