茶の間でおしゃべり

日々あれこれ思うことを書いています。気ままなおしゃべりを聞いてください。体調不良のときもあるけれど、それなりに自分のペースで生活したいと思っています。

実は、お線香の香りが苦手なのです。

私は、ちょっと嗅覚がおかしいのかもしれない。

 

さいころ、お母さま方の化粧品の香りがとても嫌いだった。

 

学生になって、周りが化粧品を使いはじめたころも、その化粧品の香りが嫌だった。

とくに、安価な化粧品の香りが、通学に使う電車の中で漂ったりしてると、電車に酔いそうだった。

 

あなたも、化粧水くらいつけなさいよ、と、家庭教師をしていた家の方から、お歳暮にいただいた、生まれて初めての化粧水と乳液のセット。

開けてみれば、なんと、それは、いやな香りではなかった。

そうか、私にとっての良い香りがする化粧品もあるんだなあと、二十歳にして初めて知ったのだった。

 

以後、なるべく、化粧品は香りの少ないものを選んできた。ほぼ、無臭。

化粧品の購入基準は、その効用より、香りが第一判断材料。へんな客だ。

 

長年生きてきて、苦手な香りだけではなく、感じよい香りだなあ、リラックスする香りだなあと思うこともたびたびあり、香りについて全否定ではなくなった。

それでも、たぶん、人より香りの苦手度が大きいのだと思う。

 

いつも、洗剤とか柔軟剤とか消臭剤とかその他の生活用品を買うときに、同じようなものなら、迷わず、「無臭」タイプを選ぶ。

 

「無臭」タイプのものを作っている企業は偉い!!!

 

食事をしていても、味ではなくて臭いで、口に入れたくないものもあるし。

おこちゃまですかね。

 

出かけた先で、衣類の柔軟剤やシャンプーなどの香りが強く漂ってくると、むかむかする。

ものには、限度かあるでしょうに。

あなたの好きな香りがみんな好きとは限らないんです。

 

勉強会で、隣に座ってしまった柔軟剤の香りぷんぷんの人に話しかけられても、愛想よくできないし。

香り付きの柔軟剤なんて、公害だよなあとか思ってしまうし。

私みたいな人は、エレベーターの中で、息を止めて我慢することもあるんだよ。

マスク社会になってよかったなあ、なんてちょっと思ってしまう。

 

そんな私なので、当然?、お線香も苦手。

 

白檀の香り、とか、桜の香りとか、なんとかの香りとか、いろいろあるけれど、

ちょっと嗅ぐには、お、いいかも、とか思う時もあるけれど。

でも。

1本終わるころには、窓を開けて、風を通したりしている。

線香臭い部屋は、我慢できない。

キモチワルくなってしまうんだもん。

 

日常的には、ネットで調べて購入した、「香りゼロに近いお線香」を使うようにしている。

そして、お仏壇の近くの棚には、消臭剤をたくさん置いてある。

匂いがこもったと感じた時には、扇風機で空気をかき混ぜて、窓を開けたりもしている。

こうなると、ちょっと、私の嗅覚異常かも、って思う。

 

さて、そこで、お線香の話になる。

 

喪中はがきを送ったので、お線香が届き始めた。

すでに、家にお線香をあげにきてくださった方々からいただいた箱入りのお線香も、使えずにいくつもある。

ジッパー付きのビニル袋に入れて、しまってある。

そして、先にも書いたが、ここ数日、お線香が届き始めた。

お線香を送ってくださった方には、素直に、その心遣いに感謝している。

ありがたいなあと、思う。

気を使わせてしまって、申し訳ないなあとも思う。

 

届くのは、きれいな箱に箱に入った、豪華なお線香。

黒塗りの箱入り、桐の箱入り。

日常遣いのお線香に比べて豪華だし、香りもきっと上品な香りというのだろう。

多分、人気もあるのだろう、こういう香りは。

私も、たまにちょっと使うなら、この香りは楽しめるし。

でも、部屋にこもるほどには使えない。

 

頂き物のお線香が、たまるばかりだ。

 

誰が喪中見舞いにお線香送りなさいって言いだしたのだろう。

コマーシャルのせいか?

生真面目な?友人が多い我が家は、お線香屋さんができそうだ。

 

我が家は、お寺さんじゃないんですぅ。

小さな家なんです。

広い広い仏間なんてないんです。

いくら豪華なお線香をいただいても、家で、使えない。

お墓に行くとき、持っていく。

何回行けば使いきるのか?

計算すると、暗いキモチになる。


もったいない、もったいない。

ついつい、お値段も考えてしまう年金生活の貧乏な私。

お仏壇に送るのはお線香じゃなくちゃいけないのかなあ。

このお値段のおいしいお菓子でも、故人は(そして私も。いや、特に私が)喜ぶんだけどなあ。

こんなこと書いてる私は、罰当たりかな。

 

叔母が言う。

「お線香は、仏様のごはんなんだから、ちゃんとちゃんとあげるものだよ」

 

そうなの?

 

私、毎朝、ちゃんと、炊き立てのごはんをお供えしているよ。

 

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